お仏壇やお位牌って必要?
仏教以外の特定の宗教(神道・キリスト教・その他)を信仰している方以外の大多数の方々は、ご家族が亡くなると従来の慣習に倣い、僧侶に読経をお願いして仏式(仏教に則った形式)でご葬儀を営みます。
ご葬儀の後は四十九日忌までを目途に、仏壇やお位牌(宗派によっては過去帳)を用意します。ご家庭によってはお墓(ご遺骨を納める場所)も準備しなければなりません。
既にある場合には心配ありませんが、まだ準備ができていないのであれば、四十九日忌までの短い期間に色々とやらなければならないことがあります。
四十九日忌には、菩提寺のご住職または葬儀屋さんにご紹介いただいた僧侶に四十九日法要や新たに用意した仏壇のご本尊やお位牌の開眼供養(魂入れ)、納骨式までお願いしてようやく一段落となります。
仏壇は何のために用意するのかご存じですか?
仏壇とは一般的に、厨子(ずし:観音開きの扉付きの箱)の中にご本尊や故人やご先祖様のお位牌などをお祀りしたものです。
言い方を変えると、お寺さんのご本堂の奥側の中心(内陣)に仏様が安置されているのを見たことがあると思うのですが、それをミニチュア化してご自宅に再現したものとなります。
寺院の信仰の中心がご本堂に安置されているご本尊であるのと同様に、仏壇はご家庭での信仰の中心となる場所なのです。
特定寺院の檀家である。または檀家ではないが仏教を信仰しているのであれば、仏壇は無くてはならないものです。
しかし逆に言えば、仏教を信仰していないのであれば仏壇やお位牌は必ずしも必要な訳ではありません。
仏教にとらわれない自由な考え方
近年ご供養の多様化が進んでおり、仏教にとらわれない葬儀やご供養を選択する方も増え来ているようです。
仏教にとらわれなければご供養のかたちは自由です。
仏式のご供養方法をご自分たちのスタイルに合うように、良いとこ取りをしても全く問題ありません。
お位牌だけ用意して仏壇やご本尊は用意しないということでも問題ありません。
写真立てと香炉だけ用意して、お線香だけはお供えできるようにするでも問題ないのです。
日本人の慣習として、故人のご供養にお線香はお供えしたいという方は多いようですが、仏式にとらわれないのであれば、お線香すら無くても全く問題ないですし、お供えしたければお線香やお花をお供えすればいいのです。
柔軟な考え方が尊重される時代に
オリジナル手元供養商品の販売だけでなく、石材店も営んでいる当店店主は、大切なご家族のご供養をする際に、「形式」にとらわれている方があまりにも多いと感じます。
当店は石材店として多くの寺院やご住職に大変お世話になっていますし、何より当店店主自身が仏教に対して真摯に向き合うことを心掛けていますので、仏教を蔑ろにするつもりは全くありません。
ただ、信仰やご供養のやり方はそれぞれの自由なのです。
日本の慣習として仏式の葬儀やご供養はあまりにも広く浸透していますが、必ずしもそれに引っ張られる必要は無いのです。
ご供養を続けていく中で、もし物足りなさや必要性を感じたとき、その時に仏縁(仏教との縁)を結び、仏教や僧侶のお力をお借りすることを検討したって遅くはありませんし、必要を感じることがなければ宗教に頼る必要は無いのです。
当店は石材店も営んでおりますが、お墓も必要のないご供養方法をご提案しております。
当店ではいままでの慣習にとらわれず、自由な発想で大切なご家族のご供養が心ゆくまでできるよう、お手伝いができれば幸いです。