店主の想い
2008年の創業以来、弊社はお墓を取り扱う石材店として仏教やお寺さんにこだわり、ご供養のお手伝いのプロという誇りを持ち、ご縁のあったすべてのお客様のお役に立ち、さらにご満足いただけるよう日々精進してまいりました。
お寺さんでのご住職との雑談や、お墓参りにいらしたお檀家さんたちとの会話の中から、「ご供養のありかた」について考えさせられることが幾度もありました。当然、私は何の修行もしていないし、むしろ自分に甘く、どちらかと言えばダメな側の人間ではありますが、「ご供養のお手伝いのプロ」を自認していますので、自分なりに「ご供養」については真剣に考えていました。
今までは、ご供養は従来の慣習にならい、故人はしかるべき時期に従来のお墓に埋葬してあげることこそが「最良のご供養」と信じていました。しかし、時代は流れ、ご供養の多様化も進み、墓終いも増え……。もしかすると「故人はもう仏様になったんだから、お墓に納めてあげるべき」という考えは、石屋が既得権益を守るために言っているだけなのでは……という考えが頭をよぎりました。
そんななか、いろいろ葛藤し、真剣に考えて出した私なりの結論が「ご供養とは人それぞれであり、ご供養をする側の方が、今は亡き大切な人を偲び、してあげることすべてが最良のご供養であり、これからのご供養は、もっと自由に、遺された方が望むスタイルになるべき」ということです。
そんな想いを託すのが、木のぬくもりにこだわった手元供養。「亡くなった方にも唯一無二の個性があったように、同じ樹種でもそれぞれに個性を持つ天然無垢材で包みこみ、一緒に暮らすように偲んでいただきたい」。石を通じてご供養を追求してきたプロフェッショナルとして、同じ自然の恵みである木がもつ癒しの力を味方に、心を尽くして、時代が求めるご供養をお手伝いいたします。
手元供養ショップ木洩れ日店主 中島 通晴